Song 02 / 制作ノート

審査制アプリでの出会いから始まった、シティポップ×アシッドジャズのラブソング。

Artist
ion
Genre
City Pop / Acid Jazz
Length
3:17

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審査制マッチングアプリで出会った彼女との日々を、Suchmos と chilldspot に影響を受けたアーバンなサウンドに乗せた曲です。

タイトルの「Heliocentric(地動説)」には、彼女を中心に自分の世界が回り始めたこと、そしてずっと信じてきた恋愛観をようやく「証明」できたことを重ねています。

01サウンドのルーツと、出会いのコントラスト

回り始める 僕らの Heliocentric

──まずは冒頭のコーラス。「回り始める 僕らの Heliocentric」というフレーズから、いきなりリスナーを楽曲の強い重力に引き込むような始まり方が印象的です。この楽曲の音楽的なアプローチと合わせて教えてください。

ionまさに、彼女の持つ「独自の重力に引き寄せられる」という感覚、そこから僕らのストーリーが始まるんだという宣言を最初に持ってきたかったんです。

サウンドや言葉選びの「アーバンな気持ちよさ」は、Suchmosから強く影響を受けています。ただ、表現の根底にあるのはchilldspotへのリスペクトなんです。彼らのように、日常や等身大の気持ちをいかにサウンドに乗せるか。Suchmosのグルーヴ感と、chilldspotの人間らしさ、そのハイブリッドを目指しました。

秘密の隠れ家 審査制のBarステータスばかりの Show timeGoldのチケット 握りしめ Dial自虐の Hello で響く Smile

──Verse 1では、審査制マッチングアプリでの出会いが描かれています。「ステータスばかりの Show time」という表現が非常にシニカルですね。

ionアプリを始めると、みんなこぞって自分のハイスペックさを披露してくる。そこに一種の「驕り」のようなものを感じたんです。まるでバーに入ったら、全員がステータスを見せびらかすショータイムをやっているような……。そのリアルな実情に対するアンチテーゼです。

だからこそ、「初めまして、ゴールド会員です」と自虐で入った僕の電話で、彼女が笑ってくれた(響く Smile)瞬間が特別だったんです。

02感情の温度と、予定調和への決別

気取ったパスタは 列を外れて定食屋で笑い合う Lunch timeSame day, same night 高架下のネオン数時間じゃ まだ足りないよ

──Verse 2の「数時間じゃ まだ足りないよ」というフレーズ。アーバンな情景描写の中で、ここだけ急に体温を感じます。

ionお昼に会って、同じ日の夜にまた会って。それでも「まだ足りない」と思った純粋な感情を、あの1行に込めました。「彼女のここが良かった」という具体的な説明ではなく、ただただ時間が足りなかったという想い。お洒落なシティ感のある言葉を残しつつ、人間の温度や温かさをコントラストとして入れたかったんです。

マニュアル通りの恋も Say goodbye顔色伺うトークも Say goodbyeみえはりのデート Say goodbyeテンプレのオチなんて Say goodbye

──それに続くPre-Chorus 1での「Say goodbye」のリフレイン。社会人の恋愛に対する痛烈なメッセージですね。

ion社会人になると、大抵の相手とそつなくデートをこなせてしまうじゃないですか。でも、「そんなテンプレの恋愛じゃダメだよね」という強い意志の表れです。そして何より、そうやって窮屈な恋愛観と決別できたのは、彼女という強い重力(Gravity)に引っ張られたからなんです。

My world spins around you惹かれる Gravity
『Heliocentric』 Chorus

03核心のサビと、「実に面白い」大発見

My world spins around you 惹かれる GravityOh Good time 忖度なしの Straight な Groove計算できない 無邪気な Action回り始める 僕らの Heliocentric

──そしていよいよChorus(サビ)へ突入します。ここでタイトルにもある「Heliocentric(地動説)」や「忖度なしの Groove」という重要なキーワードが提示されますね。

ion彼女の最大の魅力が「忖度のなさ」なんです。テレワーク中の僕に対して「どっかいけ」って言えたり、少額の配当金に「すくなっ」ってツッコミを入れたり。そういう天真爛漫さや裏表のなさが、僕には最高の「Groove」に感じられた。だからこそ「忖度なしの Straight な Groove」なんです。

方程式では解けない彼女の引力(Gravity)に巻き込まれ、彼女を中心に自分の世界が回り始める。これがまさに『Heliocentric(地動説)』というタイトルの所以です。

遠慮のない Step で 惹きつけて嘘のない言葉で 笑わせてお洒落なカフェ 宙に描く 方程式予測不能な君が 実に面白い

──Verse 3の「宙に描く方程式」。カフェでガリレオのモノマネをされた時、ご自身の世界はどう変わったのでしょうか?

ion世界が変わったというより、「僕が一番探し求めていた女性を見つけてしまった」という大発見でした。衝撃が走りましたね。お洒落な空間で、恥じらいもなくガリレオのテーマ曲を歌って空中に数式を書くなんて予測不能なことができる彼女を見て、「この人を逃してはいけない」と。付き合う決め手になった、決定的な瞬間でした。

04「建前」が剥がれ落ちる瞬間と、二人だけの暗号

空気読みの時間も Say goodbye薄っぺらい演技も Say goodbyeちっぽけな我慢も Say goodbye見せかけの自分なんて Say goodbye

──2番のPre-Chorusでは、1番の「マニュアル通りの恋」から一転して、より内面的な「薄っぺらい演技」や「見せかけの自分」への Say goodbye に変化しています。

ion1番では「世間一般のテンプレデート」を否定しましたが、彼女の「忖度なしのStraightな姿」に触れるうちに、僕自身の内面にも変化が起きたんです。「あ、彼女の前では空気を読んだり、自分をよく見せようと演技する必要はないんだな」と。相手の無邪気さに影響されて、僕自身の「見せかけの自分」という仮面も剥がれ落ちていく。その内面的な変化を2回目の Say goodbye に込めました。

朝は君を思い 夜は帰りたくない回り続ける 僕らの Heliocentric

──最後のサビの「朝は君を思い 夜は帰りたくない」。非常にストレートな愛の言葉だと思っていたのですが……実はここに最大のギミックがあると伺いました。

ion実はこれ、元の文章は「朝はベトナムを思い、夜は酔って帰りたくない」なんです(笑)。

──えっ!? ベトナム、ですか?

ion付き合う前に代々木であったベトナムフェスで、あるお店の看板にそう書いてあったんです。二人で「どういう意味!?」って笑い合って。僕が恋愛において一番重要視しているのは、「ユーモア」なんです。街中で見かけたものに対して「これ面白い」と感じる感性が同じかどうか。何でもない日常を二人だけのアンテナで楽しめる、その周波数が合うことが何より大事で。

──なるほど……! リスナーにはロマンチックなフレーズに聞こえるけれど、お二人にとっては。

ionそう。他の人には普通のラブソングの甘いフレーズに聞こえると思うんですが、僕と彼女だけは「あの看板の言葉、本当に入れちゃったんだ(笑)」ってわかる。二人だけが共有している秘密のワード、いわばメタ的なお笑いなんです。クールなアーバンポップの顔をしながら、実は世界で一番ピュアで、ユーモアに溢れたメッセージソングになったと思っています。

05地動説の証明と、彼女へのメッセージ

──最後に、この楽曲を貫く『Heliocentric(地動説)』というタイトルと、ガリレオの繋がりについて、改めて総括していただけますか?

ion誰も信じていなかった「地動説」を提唱したのはコペルニクスですが、それを観測によって証明してみせたのがガリレオです。実はこれ、僕自身の恋愛観と全く同じなんです。僕はこれまでずっと、「ステータスや建前なんてどうでもいい。日常の些細なユーモアを共有できることこそが一番大切なんだ」と自分の中で提唱し続けてきました。でも、そんな相手に巡り会うのは簡単なことじゃなかった。

そこに、独自の強い重力を持った彼女が現れたんです。彼女を中心に僕の世界が回り始めたことで、僕はずっと提唱し続けてきた自分の価値観を、彼女と付き合うことでようやく「証明」できた。だから、カフェでのガリレオのモノマネは単なる面白いエピソードというだけでなく、僕自身の人生における「地動説の証明」を象徴する出来事だったんです。それが、このタイトルと楽曲のすべてに掛かっています。

──なんという壮大で美しい伏線回収……! 単なるラブソングではなく、ionさんご自身の価値観の証明だったのですね。それでは最後に、独自の重力でionさんの世界を回し続ける「彼女」へ、メッセージをお願いします。

ion君は気づいていないかもしれないけれど、君のその忖度なしの言葉に、僕は毎日救われています。これからも飾らない君のままでいてください。ただ、忖度しなさすぎて僕に向かって「ハイスペっぽくない」とか平気で言っちゃうので、僕はいいけど周りからの目線があることは少し覚えておいてね(笑)。

そして、これからも君と一緒に、まだ誰も見つけていない「未発見の笑い」を探し出して、二人で証明し続けていきたいですね。実に面白い、最高の共同研究者として。

「僕の世界は、これからも喜んで君を中心に回り続けます。」
— ion

歌詞全文

回り始める 僕らの Heliocentric

秘密の隠れ家 審査制のBarステータスばかりの Show timeGoldのチケット 握りしめ Dial自虐の Hello で響く Smile

気取ったパスタは 列を外れて定食屋で笑い合う Lunch timeSame day, same night 高架下のネオン数時間じゃ まだ足りないよ

マニュアル通りの恋も Say goodbye顔色伺うトークも Say goodbyeみえはりのデート Say goodbyeテンプレのオチなんて Say goodbye

My world spins around you 惹かれる GravityOh Good time 忖度なしの Straight な Groove計算できない 無邪気な Action回り始める 僕らの Heliocentric

遠慮のない Step で 惹きつけて嘘のない言葉で 笑わせてお洒落なカフェ 宙に描く 方程式予測不能な君が 実に面白い

空気読みの時間も Say goodbye薄っぺらい演技も Say goodbyeちっぽけな我慢も Say goodbye見せかけの自分なんて Say goodbye

My world spins around you 計算外の GravityOh Good time 忖度なしの Straight な Groove朝は君を思い 夜は帰りたくない回り続ける 僕らの Heliocentric

Heliocentric...

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作詞
ion
作曲・編曲・歌唱
Suno(AI生成)
Heliocentric
0:00 / 3:17